気づいたこと、
知ったこと、
思ったこと、
日々の中でこれは大事だと思ったことも
すべてを覚えていることは難しく、
そのほとんどを忘れてしまう。
若い時、それが嫌で辛くて、
長い間、ずっと思い悩んでいた。
全部を覚えていて、
全部を残しておきたかった。
すべてを身につけていれば、
自分はもっとよくなるはずなのに。
そう考えていた。
でもそれは無理だった。
自分が忘れっぽいのか、
怠け者なのか、
そもそも人間とはそういうものなのか、
それはできないことだということを
過ちをくり返しては思い知る、
そんな悶々とした日々だった。
そして、ある時ふと、
自分は忘れる。
それはしかたがない。
でも、本当に大事なことは、
意識の中からは消えていても、
頭の中のどこかに残っていて、
言葉や行動に滲み出てくるようにして、
人となりを成す力になっている、
のではないかと。
そう思って、
やっと気が楽になった。
ということを、
今日、思い出した。
ブログ書かなきゃとか
SNSやらなきゃとか
なにかと残しておきたい衝動にかられ、
最近ずっと悶々としていたからだろう。
やっぱり自分は忘れていたが、
頭の中にちゃんと残っていたのだな。
おかげで少し気が楽になった。
と同時に、自分はよくよく、
残しておきたい性分なんだと、
若かりし頃からちっとも変わらない自分に
ちょっとうんざりもする。
きっとそんな悶々を
これからもくり返すのだろう。
次に悶々とした自分が、
せめてこのブログを書いたことを
忘れないでいてくれることを願う。