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昼間は仕事場のデスクトップで作業していたものを夜は居間のノートでテレビ見ながら作業したり、MacのChromeとWindowsのIEの表示を同じMacで確認したり、スマホの表示をそのまま実機で確認したり、今や当たり前のワークフローも、かつてはこんなに効率的ではなかった。

まず作ったサイトをブラウザで確認するために、かつてはサーバーに都度都度アップしていたが、MacのApacheを利用することで、ローカルで即座に確認することができるようになった。

そんでWindowsでも確認するためにもやっぱりサーバーにアップして確認していたのを、Apacheのローカルホスティングを知ることで、WindowsマシンからローカルIPでMacにアクセスして確認することを覚えた。(ついでにドメイン直下で確認したい場合に、バーチャルホスティングでApacheのドキュメントルートをその都度書き換える術を知った。)

そこからMacがIntelになってWindowsを動かせるようになったら、VMwareFusionみたいな仮想OSソフトができて、Windowsマシンを使わずにMac1台でWindowsも確認できるようになった。(ちなみにそれ以前にもMacにWindowsをインストールできる「バーチャルPC」なるものがあったが、動作が重くてとても使い物にならなかった。)

さらに、会社から自宅に仕事を持ち帰る時など、いちいちポータブルHDDにバックアップを取って持ち帰っていたところにDropboxが登場して、会社でも家でも、持ち歩くノートでも、どこからでも構築中のサイトデータを編集できるようになった。

そしてそれぞれのApacheのドキュメントルートをDropbox内に設定することで、編集したデータをLAN内のデバイスからすぐに確認できる環境ができた。

Apache、バーチャルホスト、Dropbox、仮想OS etc。

かつてはなかったり、知らなかったりして、そのために費やしてきた時間が、今は純粋なものづくりに使えるようになった。

すごい進化だな、と思うと同時に、だからと言って昔より楽に働けているわけでもない、というのもいかがなものかとも思う。

技術が進化していくことで、効率も生産性もどんどん上がっていくんだけど、評価水準も同じように上がっていくから、つまりは今までやってきたことの価値は相対的にどんどん下がっていく、っていうことなんだよな。

ある程度のとこまで上ったら、あとは悠々。なんて昔は考えていたけど、世の中はそんな甘くなかった。

止まっていたら、どんどん退化してしまう。常に前に進んでいることで、自分の価値は維持できるものなのだ。

人生って、しんどいのだ。


…てことが言いたかったわけではないけど。完。